お知らせ

素材のお話

世の中に溢れる商品は、いろいろな材料で作られています。
そして材料によって、品質の良し悪しが分かれるものがたくさんあります。
今日はその素材のお話です。


「てぬぐい」「下駄」「かんざし」「タオル」「がまぐち」「バッグ」「ストール」「足袋」。
「浅草 粋れん」では、さまざまな日本の伝統工芸品を取り扱っています。
職人さんやメーカー担当者さんとお話をするとき、よく素材の話になります。

「〇〇産の素材を使っている」
「〇〇が素材として適している」
「〇〇は価格とのバランスが良い」

などなど、素材の話は初めて取り扱う商品であれば、必ず話題になるものです。

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『げた物語』の素材

当店で扱う下駄も、その土台となる木材に非常に拘りがございます。
昔は下駄と言えば、軽い桐の下駄こそ最高級品と考えられていました。
当時は鼻緒の調整などなかったので、柔らかい桐下駄を履き慣らして、少しずつ自分の足の形に馴染ませていました。しかし軽く柔らかいからこそ消耗も早かったのです。

では、当店で一番売れている下駄は、どのような素材が使われているのでしょうか。
それは・・・『マホガニー材』です!


『マホガニー』について

マホガニーは、世界三大銘木の1つであり、「黄金の樹」「赤い黄金」と呼ばれており、カリブで初めて発見されたことから「カリブの宝」とも呼ばれています。
高級木材の中でも上品で多彩な表情を持つのが魅力です。
用途としては、高級家具だけでなくピアノやバイオリンなど楽器にも多く使われている木材です。非常に硬く、履けば履くほど光沢が増していく、世界的にも人気の高い木材です。
しかし今現在では、過去の乱伐によりほとんど流通しておらず、種子を含む全取引がワシントン条約で制限されています。そのため現在流通しているものは、東南アジア産の植林されたマホガニー材に非常に類似した木目や色調の木材を使っているケースがほとんどです。

「げた物語」に使用されているマホガニー材も同様で、「マホニー」と呼ばれる類似材になります。プロであれば見分けがつくでしょうが、強度や木目・色調はほとんどマホガニー材と変わりありません。
下駄に適しているのは、何も強度や見た目の美しさだけではありません。
楽器にも多く使われているだけあって、カロンコロンと透き通った音色を奏でます。
また鼻緒の生地も日本各地の名産・特産にこだわり、非常に品質の高い生地を鼻緒に仕上げています。
台も鼻緒も素材から拘り、最終的に出来上った「げた物語」は、決して安くない価格ではありますが、毎日履いても4~5年は楽に使えるほど耐久性の高い商品です。
中長期的なランニングコストとしては、通常のミュールやサンダルよりも遥かに安価になるのです。

『げた物語』の魅力

「左右対称の木目と美しいフォルム」
「耐久性に優れた台と鼻緒」
「お客様の足の形に合わせた調節機能」
「幅広いサイズ展開とヒールの高さ」
「普段履きとして使えるデザインと履き心地」
「走れるほど快適な機能性」

これらが「げた物語」を紹介するときの大きな特徴になります。メーカーが品質の根幹となる〝素材〟にこだわる理由がお判りいただけるのではないでしょうか?


ぜひ実際に手に取ってじっくり眺めてみてください。
一つ一つ異なる木目や天然木ならではの色味の違いなど、選ぶ側も拘りたくなるような、素材の風合いを生かした下駄の魅力を、改めてご実感いただけると思います!

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