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江戸の庶民の心意気を現代に…『てぬぐい物語』


『てぬぐい物語』人気の秘密!

浅草の街を元気いっぱい駆け回る人力車。
暑い夏の時期は、より一層応援したくなりますね!
そんな頑張る俥夫(しゃふ)さんたちの必需品のひとつでもある「手拭い」は、当店でも人気の商品となっております。
実際に浅草の俥夫さんにもご愛用いただき、新人女性俥夫さんが初めて使う手拭いを選ぶお手伝いもさせていただきました。

「せっかく使うなら可愛いデザインの手拭いにしたい!」
「縁起の良いモチーフの手拭いを飾って、運気を上げたい!」
「職人さんの遊び心やこだわりの詰まった手拭いを身に着けたい!」

手拭いを選ぶ際には、使い勝手はもちろんのことデザインにもこだわりたいですよね。
当店の手拭いは随所に職人さんの工夫が施されており、見れば見るほど愛着が湧いてきます。今回はそのデザインについてご紹介していきたいと思います。

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デザインの種類は約70種類

『浅草 粋れん』にてお取り扱いしている手拭いは、手拭い職人である故高橋武氏による、型にとらわれない自由な発想のもとに生み出された、斬新でモダンなデザインが特徴です。
伝統的なモチーフを使ったものから可愛らしいものまで、幅広く展開されています。
中でもおすすめしたいポイントは、じわじわとスパイスのように効いてくる【洒落(しゃれ】をデザインに取り入れているところです。

江戸っ子たちの言葉遊び

【洒落(しゃれ)】という言葉は、遊びや戯れるという意味を持つ「戯れ(され)」と、長い間日光や風雨にさらされて白っぽくなるという意味を持つ「晒れ(され)」、この二つの言葉が転じたものと伝えられています。「晒れ」に関しては、様々なものにさらされることで余分なものが削ぎ落され、「洗練されている」という意味を持つようになったとも言われています。
漢字で【洒落(しゃれ)】と表すようになった由来は、心がさっぱりして細かい物事にこだわらない様を意味する「洒落(しゃらく)」と意味と音が似ていることから、江戸時代前期から当て字として使われるようになったと言われています。
江戸の人々にとって【洒落(しゃれ)】とは、遊び心のある洗練された人が使う言葉遊びであり、手拭いの柄などにも用いられるほど、人々の生活に馴染んだものであったようです。

思わず笑顔になってしまう洒落のきいたデザインをご紹介!

たくさんある手拭いの中でも、可愛らしい洒落のきいた柄をいくつかご紹介します。
まずは『浅草 粋れん』の店内でも、特に目立つ場所に展示されているこちら!
うさぎの『うさぎとび』、トラの『トランポリン』です♪


力いっぱい跳んでいるときの必死な顔と、着地したときのキリっとした顔。
とてもシンプルなデザインですが、動物たちの顔が表情豊かに描かれています。
彼らは意味もなく跳んでいるわけではなく、昨年よりもさらに飛躍できるよう、運気がどんどん上がることを願って、頑張って跳んでいるのです。

他にも、ねずみの『ちゅうがえり』や、馬が跳ぶ『うまとび』など、思わずクスっと笑ってしまうような洒落のきいたデザインがたくさんあります。
ちなみに『うまとび』のサブタイトルは、不況も厄災もパカパカポーンとひとっ跳び。
世の中の人々がコロナと闘っている今、この苦しい状況を力強い跳躍で乗り越えていきたいですね!


まとめ

今回は『てぬぐい物語』のデザインに焦点を当ててみましたが、いかがでしたでしょうか。
江戸の人々に愛されてきた洒落言葉の文化を受け継ぎつつ、モダンなデザインと融合させることによって、現代の人や住まいにも馴染む手拭いとなっております。
この他にも、ちょっとひねりのきいた洒落や、よく見ると面白い隠し要素の入ったデザインの手拭いもありますので、またの機会にご紹介したいと思います。

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